令和4年(2022年)8月の1か月間開催する音楽とメディア芸術のフェスティバル「第1回ひろしま国際平和文化祭(ひろフェス)」のプレイベントを、4月16日(土)に広島市中区のJMSアステールプラザで開催しました。
プレイベント「作りたくなる、考えたくなる日」は、二部構成でした。「第一部 作りたくなるお話」の講義編には、第75回アカデミー賞にノミネートされるなど世界的に著名なアニメーション作家である山村浩二氏が登壇。「心の中で描いた夢を形にするのが絵であり、ひろフェスを通じて個性が尊重される大切さが伝わってほしい」と、語りかけました。また、広島県出身の女優・声優である新谷真弓氏が登壇し、声優になるきっかけや映画『この世界の片隅に』で広島弁の方言指導を担当した話を紹介しました。
実践編には、アイドルグループSTU48の信濃宙花さん、川又優菜さんが参加しました。映写機の原型にあたる幻燈機「ぴかぴかランタン」を使って、音と光をテーマに描いた2枚の絵を舞台上に交互に映し出し、アニメーションの原点を体験しました。二人はアフレコにも挑戦。新谷氏の指導を受け、山村氏が制作したひろフェスのPRアニメーションにセリフを入れると、会場の子供たちからも歓声が上がりました。
「第二部 考えたくなるお話」は、名作アニメーションの上演や、歌とピアノ演奏で幕開け。ひろフェス音楽部門のプロデューサー下野竜也氏による「宮沢賢治に捧ぐ演奏」として、小林良子氏と羽賀美歩氏が「星めぐりの歌」などを披露しました。
中原中也賞などを受賞した詩人のアーサー・ビナード氏は、宮沢賢治の名作を絵本にした『やまなし Mountain Stream』について、共作した山村氏とともに解説しました。日英朗読ショーは、ビナード氏が英語で、新谷氏が日本語で朗読する新たな試みとなりました。
8月の本開催では、音楽とメディア芸術を中心に多様なプログラム、コンテンツを実施します。是非ご参加ください。